私の勉強ログ&実践記録

家計簿が続かないのは、あなたのせいじゃない。抗えない3つの力と続けられる仕組みの作り方

こんにちは!
経理パートから“在宅で月収UP”を目指して挑戦中のたかみです!

家計のこと、ちゃんと向き合いたい。
そう思っているのに、なかなか続けられない──

そんな悩み、私もずっと抱えていました。

家計簿が続かないのは、意志が弱いからでも、ズボラだからでもありません。
続かないのには、ちゃんと理由があります。
そして、家計簿を無理なく続けるためには、心と仕組み、両方を整えることが必要です。

私もこれまで、様々な家計簿に挑戦してきました。
手書き、アプリ、SNSで話題のやり方。
いろいろ試して、毎回「今度こそ!」と思うのに、結果は3日坊主

私は経理の仕事をしているので、数字を扱うことに慣れているのに、自分の家計となると、なぜかうまく続かない。
「完璧にやらなきゃ」という気持ちばかりが先走り、続かないたびに自己嫌悪。
そんなループを、何度も何度も繰り返していました。

でも──

家計簿が続かない背景には、誰にでも起こる抗えない3つの力が関係していました。
それを知り、心と仕組みを整えたことで、私は少しずつ家計を見える化できるようになったのです。

この記事では、家計簿が続かない原因となる「抗えない3つの力」と、無理なく続けるために必要な「心と仕組みの整え方」についてお伝えします。

もし今、「どうして私は家計簿が続かないんだろう」そんなふうに悩んでいるなら、この記事が、あなたの肩の力をふっと抜いて、今日からできる一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。

では、家計簿が続かない本当の理由とは何なのでしょうか?

家計簿が続かないのは、あなたのせいじゃない。抗えない3つの力とは?

完璧を求めたわけじゃないのに、気づけばまた家計簿が続かない──。
そんなふうに落ち込んでしまうのは、決してあなたのせいではありません。

実はそこには、誰の中にもある【抗えない3つの力】が、ひそかに働いているからなのです。

まずは、その正体を一緒にひも解いていきましょう。

脳には「ホメオスタシス(現状維持機能)」があるから、変化しようとすると無意識に抵抗してしまう

家計簿を続けるのが難しいのは、「あなたの意志が弱いから」ではありません。
実は、「脳が変化を嫌うしくみ=ホメオスタシス(現状維持機能)」が働いているからなんです。

ホメオスタシスとは、私たちの体や心を「いつも通りの状態」に保とうとする、脳の自然なはたらきのこと。
例えば、体温が一定に保たれるのも、ケガをしたとき自然に治ろうとするのも、ホメオスタシスの一種です。
そしてこの現象は、「行動」にも影響します。

新しく家計簿をつけようとすると、これまで「特に記録をしない生活」をしていた脳にとっては“変化”になります。

すると脳は無意識に、

「めんどくさいな」
「今日くらいいいか」
「明日まとめてやろう」

と、元のラクな状態に戻そうとブレーキをかけてしまうのです。

私自身、家計簿を始めた直後、たった数日で「今日は忙しいから、明日でいいや」と後回しにしたことが何度もあります。
もちろん、その「明日」は来なくて、たまったレシートにうんざりして、「やっぱり私には無理なんだ」と自己嫌悪…。

でも、これは意志の問題ではなく、脳が自然に“現状を守ろう”としていただけだったと知って、気持ちがすごくラクになりました。

(※厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」などでも、ホメオスタシスは行動変化に影響を与えると紹介されています。)

 

家計簿を始めた時点で、あなたの脳はすでに軽いブレーキをかけていた──

だから続かないのは、あなたのせいじゃない。
自然な脳の反応だったんだと、まずは知っておきましょう。

完璧主義は「不安をコントロールしたい」心の働きから生まれる

家計簿が続かない理由のひとつに、「完璧にやりたい」という気持ちがあります。
それは悪いことではなく、むしろ「ちゃんと家計に向き合いたい」という、まじめな心の表れです。

心理学では、完璧主義の背景には「不安をコントロールしたい」という心の動きがあると言われています。

例えば──

  • 少しでもミスがあると、「家計簿をつける意味がない」と感じてしまう
  • 最初からきれいに整った家計簿じゃないと、続ける価値がないように思えてしまう

これは、「不完全なもの」を許すのが怖いから。
失敗したり、うまくいかなかったときに感じる不安を、完璧に管理することで遠ざけたいという、自然な心の働きなんです。

(※カレン・ホーニー「不安と神経症」など、完璧主義は不安回避行動の一種とされる研究があります)

 

私も、家計簿を書いているとき、
「このお金の流れ、どう記録したらいいんだろう?」
「年間の収支をちゃんと把握したいのに、この月の記録が崩れたら意味ないよな…」
そんなふうに思い込んで、続かなくなってしまったことがあります。

でも実は、「完璧にやろう」とするその気持ちこそ、家計にちゃんと向き合いたいという、本気の証拠だったんですよね。

だから、もしあなたが「完璧にやりたくなってしまう自分」を責めているなら、まずは、それがまじめに家族と未来のことを考えているからこそなんだと、自分をやさしく認めてあげてくださいね。

脳は「即効性のない努力」を嫌う習性がある

家計簿が続かないのは、続けること自体に“ごほうび”が見えにくいからでもあります。
脳は、「すぐに結果が出ない努力」を本能的に避けようとする性質があるんです。

脳には、「即効性のある快感を求める」という性質があります。
これは「ドーパミン」という脳内物質が関係していて、すぐに達成感や報酬が得られる行動(ゲーム、SNS、甘いものを食べるなど)には反応しやすいのに、時間がかかる行動にはモチベーションが続きにくい仕組みになっています。

家計簿って、続けてもすぐに「お金が増えた!」とか「すごく節約できた!」みたいな結果が見えないですよね。
(むしろ「やってるのに全然たまらない」みたいな虚しさすら感じることも。)

だから脳にとっては、
「これって意味あるのかな?」
「頑張ってる実感ないな…」
と感じやすく、自然とやる気が落ちてしまうんです。

(※リチャード・セイラー著『ナッジ』など、即時報酬が行動の持続に影響を与える研究あり)

 

私も、家計簿をつけていると、「こんなに頑張って記録しても、なかなか結果が見えないな…」って思って、だんだん手が止まってしまったことがありました。
レシートを集めて、数字を入力して、それなりに時間も手間もかけているのに、「いったい何のためにやってるんだろう」って、ふとむなしくなったりして。

でもそれは、私自身のやる気の問題ではなく、脳の性質だったと知ったことで、「だから続かなくてもおかしくないんだ」って、自分を責める気持ちが少し弱まりました。

家計簿は、即効性のあるごほうびが見えにくいから、続かないのも自然なこと。
だから、「すぐに変わらなくても大丈夫」
少しずつ、自分のペースで積み重ねていきましょう。

 

続かないのはあなたのせいじゃない。
そうわかった上で、次は「続けるための心の整え方」を一緒に考えていきましょう

細かく丁寧に家計簿をつけたい。だけど続かない──気持ちに寄り添う3つのヒント

家計簿を続けていくためには、まず、「自分の気持ち」と少しだけ向き合うことが大事です。
ここからは、心を整えるヒントをお届けしていきますね。

「細かく丁寧につけたい」という気持ちは大切に

家計簿を細かく丁寧につけたい──その気持ちは、大切にしていいんです。

細かく記録しようとするのは、 「お金の流れを正確に把握したい」 「家計の状況をちゃんと知りたい」 という、真剣に向き合う想いがあるからこそ。

お金って、家族の未来や安心に直結するもの。
だから、丁寧に管理したいと思うのは、自然なことだし、その気持ち自体がとても誇らしいものなんです。

私も家計簿をつけ始めた頃は、レシートを1枚ずつ分類して、「これは食費」「これは日用品」と細かく分けたり、月ごとの支出グラフまで作りたい!って思っていました。
細かく、完璧に記録することが、きっと家計を良くする一番の近道なんだって信じていたんです。

だからまずは、「細かく丁寧につけたい」という気持ちを否定しなくていい。
それは、家計とちゃんと向き合いたいあなたの、本気の証拠です。

できない日も、家計簿を続けたい気持ちは前に進んでる

できない日があっても、あなたの中には、家計簿を続けたいという気持ちがちゃんと残っています。

行動に出せなかった日があったとしても、「もうどうでもいい」と思ったわけじゃない。

本当は、家計簿を続けたい。
お金の流れを知りたい。
未来を少しでも良くしたい。

──そんな想いが、ずっと心のどこかにあったから、またこうして、向き合おうとしているはずです。

できない現実と、続けたい想い。
両方を、そのまま並べていい。
無理にどちらかを否定しなくていいんです。

私も、家計簿を挫折するたびに、「また続かなかった」と自分を責めてきました。
でも、それでも何度も家計簿に戻ってきた。

「やっぱり家計を把握したい」
「自分をちゃんと立て直したい」

そんな想いが消えなかったから。
完璧じゃない私も、続けたいと願う私も、両方がちゃんと、私だったんです。

できなかったことを責めなくていい。
続けたいと思ったことも、できなかった日も、どちらも、あなたの一部です。
焦らなくていい。
今ここに、「続けたい」という小さな想いがあること。
それ自体が、あなたが前に進んでいる証拠です。

理想を少しずつ「自分に合った形」に育てていこう

家計簿は、一歩ずつ、自分に合った形に育てていけば大丈夫です。

家計簿をつける中で、
「もっとこうしたい」
「ここがうまくいかない」
そんなふうに感じることがあるかもしれません。

でも、それは後退ではなく、理想に向かって「自分に合うやり方」を見つけるプロセスです。
やりながら微調整していくことで、自然と、無理なく続けられる形に近づいていきます。

私自身も、家計簿を続ける中で、記録の仕方を変えたり、記録するタイミングを工夫したりしてきました。
そのたびに、「この方法なら続けられるかも」と少しずつ形が変わっていったんです。

始めたときのやり方にこだわるより、今の自分にフィットする方法を育てていくことが、結果的に、家計簿を続ける力になりました。

どんな形でも、どんなペースでも大丈夫。
続けながら、あなたにとって心地よい家計簿の形を、 少しずつ育てていきましょう。

家計簿を無理なく続けるために、「仕組み」を整えよう

できない日があっても、気持ちが揺れる日があっても、家計簿を「また続けよう」と思えるようにするには、気合や根性ではなく、「続けられる仕組み」が必要です。

ここでは、家計簿を自然に続けやすくするための、具体的な工夫をお伝えします。

まずは家計簿をつける目的を決めよう

家計簿を続けるためには、まず「なぜ家計簿をつけたいのか」という目的をはっきりさせましょう。

目的があいまいなままだと、ちょっとした迷いや忙しさですぐにブレてしまいます。
でも、「このために家計簿をつけているんだ」という軸があれば、多少うまくいかない日があっても、気持ちを立て直しやすくなります。

目的を明確にすることは、家計簿を続けるための「心の羅針盤」を持つことと同じです。

例えば、

  • 毎月の収支を正しく把握して、不安を減らしたい
  • 無駄な出費を見つけて、少しでも貯金を増やしたい
  • 将来のために、計画的に家計を管理できるようになりたい

どんな目的でもいいんです。

大事なのは、「自分が本当に望んでいること」を意識しておくこと。

家計簿を続ける力は、特別な才能でも、完璧な記録力でもありません。
「この目的を達成したい」という小さな願いを、自分で忘れないようにすること。
そこから、続ける力は育っていきます。

支払い方法ごとの記録ルールを決めよう

家計簿を続けるためには、支払い方法ごとに「こう記録する」というルールを最初に決めておきましょう。

家計簿が続かない原因の一つは、「これはどう記録すればいいんだろう?」と迷う時間と手間にあります。
支払いのたびに考え込んでしまうと、ストレスが溜まって、だんだん記録そのものが面倒になってしまうんです。

最初にルールを作っておけば、迷うことなくスムーズに記録できるので、続けるハードルがぐっと下がります。

例えば、こんなふうにルールを決めておくと楽になります。

  • 【現金払い】→ レシートをもらって財布に一時保管、その日のうちに記録
  • 【クレジットカード】→ 月末に明細をまとめて記録
  • 【スマホ決済】→ チャージしたときに「支出」としてまとめて記録

ポイントは、支払い方法ごとに「どのタイミングで」「どう記録するか」を自分で決めてしまうこと。

迷いがなくなるだけで、家計簿のストレスは大幅に減ります。
家計簿を続けるためには、細かいところで迷わない仕組み作りが大事です。

最初に支払い方法ごとのルールを決めておくことで、記録がスムーズになり、家計簿はぐんと続けやすくなります。

毎日の「ちょっとした習慣」を作ろう

家計簿を続けるためには、毎日できる「小さな習慣」を作ることが大切です。

人は、大きな変化を一気に起こすのは苦手でも、小さな行動なら自然に続けることができます。
家計簿も、一気に完璧を目指すより、毎日ちょっとずつ積み重ねる方が、結果的に大きな成果につながります。

例えば、こんな小さな習慣を作るだけでも十分です。

  • 帰宅したら、財布のレシートだけまとめて出す
  • その日の支出だけ、金額だけ、スマホメモに書く
  • 「何にいくら使ったか」だけを、1日1回振り返る

完璧に記録しようとする必要はありません。
毎日、「家計簿に触れる」行動をほんの少しだけ積み重ねること。
それが、自然に家計簿を生活の一部にしていく力になります。

家計簿を続けるカギは、「大きな努力」ではなく「小さな習慣」

小さな行動を毎日重ねることで、気づけば家計簿があなたの生活に、自然となじんでいきます。

1週間・1か月単位で、流れを見直す時間を作ろう

家計簿を続けるためには、1週間や1ヶ月ごとに、小さく立ち止まって「流れを見直す時間」を作ることが大切です。

毎日家計簿をつけていても、忙しい日が続いたり、記録がうまくいかない日があったりします。
そんなとき、「ダメだった」と落ち込む前に、いったん流れを振り返ることが大切。
小さなズレに気づいたら、その都度微調整すればいい。
家計簿は「完璧な連続」じゃなく、調整を重ねながら育てていくものだからです。

例えば──

  • 1週間ごとに、レシートや支出のまとめを振り返る
  • 1か月ごとに、「今の記録の仕方で続けやすいか?」を軽くチェックする

「続けられたところを認める」
「うまくいかなかったところは、次どうするか考える」
このサイクルを作るだけで、家計簿を挫折しにくく、育てやすくなります。

家計簿を続けるために必要なのは、完璧な継続ではなく、立ち止まって調整する勇気です。1週間・1か月単位で流れを見直しながら、あなたらしい家計簿を育てていきましょう。

心も仕組みも整えれば、家計簿はもっと続けやすくなる。 今日から少しずつ始めよう。

家計簿を無理なく続けるために必要なのは、完璧な記録でも、強い意志でもありません。
小さな心がけと、小さな仕組み。
それが、未来のあなたを支える力になります。
思うように記録できない日があっても、それは「失敗」ではありません。

「続けたい」という気持ちを大切にして、気持ちの折り合いをつけながら、 仕組みを少しずつ整えていく。
その積み重ねが、やがて生活の一部として、家計簿を自然になじませてくれます。

あなたは、もう十分頑張っています。
あとは、小さな一歩を積み重ねていくだけ。

今日できることを、今日できる範囲で。
家計簿と、自分自身を育てるように、ゆっくり自然に続けていきましょう。

あなたの歩みを、心から応援しています。

 

たかみ